ピーターパンになれなかった男たちへ
28歳になりました。
28歳ってなんかもっとこう・・・なあ?(n回目)
先週実は結婚式に呼ばれましてね。
大学のときのバイトで知り合った同級生から招待状が届きまして。
働いてから全然連絡もとってなかったんで、同窓会のノリで祝儀握りしめていくかという感じで新大阪のほうに行ったんですよ。
で、ほかにも自分含めて4人ほどバイトのメンバーが招待されてましてね。
昔話に花でも咲かせるかと。
咲かせた花で楽しく花見でもするかと。
そんな軽石のような心で向かったらですね。
みんな薬指に指輪してやんの。
自分の周りに結婚してる人ってのがほぼいなくてですね。
そういった社会的な、現実的な部分というものが見えない草むらで生きてきたものですからね。
ちょっと日向に出たらこれですよ。
びっくりしたね。
これが現実かと。
これが真実かと。
吸血鬼なら指輪の反射光で塵になって消えてましたよ。
耳に入ってくる単語もあんまり聞きなれてないものばかりでね。
オクサンとかフウフとか。
ふだん飯食ってるときもゲームしてるときも聞かないし。
なんならツイッターでも見ないワードなんでね。
辞書で調べようかと思ったけどフォーマルとかけ離れるので遠慮させてもらいましたよ。
俺が草むらで刹那を過ごしてる間に、時間はこんなにも進んでいたんだなって。
地球は回っていたんだなって。
こういう世界もあるんやなって。
昔話に花を咲かせるのではなく、これからの花を植えていく彼らはとてもまぶしかったですよ。
目つぶれるわ。
ただ環境は変わっても中身はそうそう変わらないなってこともわかったんでね。
性欲の獣だった男はLINEを監視下に置かれて最近GPSが外されたと喜んでたし。
整髪料に命かけてた男は好みのウェイターに興奮してたし。
最後は新郎新婦の目の前で入刀するケーキはいくらだの、見積もりに祝儀が入ってるだのの話で盛り上がってたので。
カスはなにつけてもカスなんですよ。
ただそういうカスな奴らも世界と回りながら踊ってるんだなって思うと帰り道が変に歪んで見えましたね。
俺も現実と向き合わなくちゃいけないのかと。
やりたいことやったもん勝ちなのは青春だけなんだなと。
「先」のことを考えなくちゃあいけないんだなと。
俺・・・変わるよ。
この機会、この誕生日を節目に俺は変わる。
けど今日はもう遅いから明日から頑張るぜ。(ピッ