マリッジショック
先日、4つ下の従姉妹の結婚式に出席しましてね。
最後に出席したのが、叔母の結婚式で、かれこれ小学生くらいまで遡るわけですよ。
まあ、そのあと離婚したんですけど。
だから、成人してからの出席っていうのが初めてだったんです。
周り誰も結婚しないんで。
類友なんで。
そういう環境のせいもあったんでしょうね。
なんていうかこう、衝撃を受けたよね。
今まで目を逸らしていた部分があったんでね。
結婚、結婚式とかいう光眩い陽のオーラが爆発してるイベントを、絵空事や都市伝説のようなものだと思っていたんでね。
衝撃、ショックを受けたんですよ。
まさか年下の従姉妹からハンマーで殴られるとは思ってなかったんでね。
映画やドラマでしか見たことないようなドレスを着て、
映画やドラマでしか見たことない場所で、
誓いだ何だと段取り踏んで、
友達が集まって写真撮りまくるわけですよ。
終いには、親への感謝の手紙を読んでみんな目に涙を浮かべてるんですよ。
現実なのかこれは?
自分が目にした一連の出来事、ひとつひとつが信じるにはあまりに眩しく大きすぎたんですよ。
結婚式なんてものは違う世界のものだと。
ドラゴンが空で火を吹いていたり、宇宙人が星をまたいでレーザー銃で争っているような。
そんな世界の出来事だと思っていたのに。
夢でも幻でもない、突きつけられた現実で脳を撃ち抜かれたような強い衝撃を受けたんです。
だって、ご飯の味も覚えてないからね。
ただ、すごい量が少なかったことは覚えてる。
だから、今でもあのときの情景は本当だったのかと脳と心が混乱してしまっているんですよ。
ずっとメリーゴーランドのように、多くの疑問符が頭の上を回り続けているんですよ。
あんなものが、本当に存在したのか?
現実だったのか、夢じゃないのか?
そして、叔母は離婚したのか。