焼き肉コンディション

たまに外に食べに行こうみたいな誘いを受けるんですけどね。

いつもつるんでるメンバーだと即日決行が基本だったんです。

「今日飯行く人」「はい焼き肉」

みたいなアグロテンポで決定されてたんです。

ただこれは暇人が集うコミュニティがあること、俗に言う「暇部」があることで成立するものだったんだということを、社会に出てから心臓が蜂の巣になるほどのマシンガンで思い知らされましてね。

一般大衆はそこに「日にちを決める」というプロセスが挟まれるんだということを学びました。

で、最近は郷に入っては郷に従えということで日程を合わしていくわけでね。

それで、スケジュールが埋まるということの意味を知ったりするわけですよ。

学生のときは周りの人が買うからっていう日本人ぶりを発揮してスケジュール帳を購入するもほぼ手に取ることがなく。

「そもそも1ページに31個もマスいらねえだろ、10個あれば落書きもできるわ」

と思うほどの充実したキャンパスライフを過ごしていたんでね。

知らないわけですよ、スケジュール帳が埋まる仕組みが。

 

ただ、こういうことを学びつつ井の中から這い出てきた自分が今また直面している問題があるんです。

外食はいい。

日取りの決定もいい。

「何食べたい?」

 

この質問が歯ぎしりで奥歯がなくなるほど難しい。

未来のその日に自分が食べたいものなんてわかるはずないからね。

たとえ日取り決める日に焼き肉が食べたかったとしてもいざ当日は寿司の身体になってる可能性もあるからね。

しかもめんどくさいからとりあえず焼き肉にするかってなってしまったとしたら、当日まで焼き肉を控えなきゃいけなくなるからね。

当日に焼き肉の最大限のポテンシャルを発揮させてやるためにもコンディションを焼き肉に合わせにかかる必要があるからね。

5日後の先発を任されてそれに合わせてたのに3日にちょっと投げちゃったせいで、もともとのローテーションが崩れちゃうからね。

だからこの問題が今の睡眠時間を削る最大の悩みなんです。

 

ただ、最近少し答えというか、光が見えてきましてね。

やっぱり数が多いということはそれだけ需要があるんだなと。

理由がしっかりあるんだなと。

まあ、とりあえず居酒屋で。