ワンナイト鍋
実はモツ鍋が苦手でしてね。
というのも初めて食べたのがいつか忘れたくらいの遠い昔のことだったんですけど。
あのもにょもにょ感というか、コリコリ感というか。
どっちやねんとツッコみたくなるような食感が駄目だったのか、味がイマイチだったのか。
とにかく、初めましてで出会ったモツ鍋(以下もつ子)の第一印象はよくなかったんですよね。
この鍋を食べるなら、当時片思いしていたしゃぶしゃぶ(以下沢尻エリカ)のほうがいいなと。
みんながもつ子を推す理由がわからなかったんです。
そう、あの頃はまだもつ子の魅力に気付いてなかったんです。
昨日のことでした。
沢尻エリカがコカインとよろしく決め込んでいたことを知ってしまった僕の心に、追い打ちをかけるように冷たい風が打ち付ける、そんな夜でした。
暖かみを求めて身体が自然と導かれた先に彼女はいました。
そう、もつ子です。
数年ぶりに会ったもつ子はとても綺麗に見えて、沢尻エリカが大麻とも関係を持っていたことすらも忘れさせてくれるような包容力を感じてしまいました。
その後のことはあまり覚えていません。
暖かみを求めて、身体が、本能が赴くままに行動したのでしょう。
確かなことは
もつ子とあごだし醤油の上で身体を重ねたことだけです。
あごだし醤油の上のもつ子は、とても柔らかく、体の芯から温めてくれました。
キャベツやごぼうを使ったときの反応も、とても艶やかでした。
そうか、これがもつ子の魅力だったのかと。
当時、わからなかった、気付かなかった。
周りの奴らを馬鹿にしてた。
沢尻エリカが覚せい剤と一緒に歩いていることばかり気にして、もつ子を見ようともしなかった。
俺は大馬鹿者だ。
今ではすっかりもつ子に夢中です。
だから、みなさん。
食わず嫌いは、よく内蔵(^_-)-☆