禿げと見た目と魔法の筒

今日アルバイトの子に「(年齢)いくつなんですか?」って聞かれましてね、

「26歳」って答えたんですよ。

そしたら「あ〜、そんくらいやと思ってました」って。

いや、もうね。なんて言ったらいいかな。

感動しました。

 

自分、感動しました。

鼻水止まりません。ドバドバです。

昔からね、老け顔寄りだったんですよ。

学生のときからだいぶ上の年齢予想されることが多くてね。

中学の心理テストで精神年齢35歳だったりね。

年上の後輩入ってきたときも余裕で自分が上だと思われてたりね。

エスプレッソのような苦い思い出がぽろぽろしてたんですよ。

それがついに、ついにです。

見た目が実年齢に追いつくいたわけです。

 

これは祝うべきことですよ。

赤飯に鯛乗っけて食べる勢いですよ。

30分前に時速10kmで家を出たA君を、時速15kmのB君が追いかけてようやく出会えたわけですからね。

永遠に出会うことのない証明ではなかったわけです。

解なしじゃなかったんです。

+10歳で永遠に平行線でやっていく可能性もあるなかで無事追いついたわけです。

安心しました。感動しました。

もう恐れることはありません。

とりあえず禿げるまでは大丈夫です。

 

禿げは全てを終わらせますからね。

目尻がー、ほうれい線がー、シミがーとかほんと小さな問題ですよ。

禿げの前では全て塵ですからね。

若くして禿げると見た目年齢一気に上がりますからね。

一回追いついたのにA君瞬間移動ですごい先行っちゃいますからね。

また振り出しですよ。

禿げに追いつく年齢まで競争するわけです。

不毛すぎる。

 

いずれ別れを告げられることは確実なんです。

出会いがあれば別れがあるのが運命です。

発毛あるところに脱毛ありなんです。

だから、禿げを馬鹿にするのは愚行そのものなんですよ。

叩けばた叩くほどそれはより大きなブーメランとなって自分に刺さるんです。

マジックシリンダーなんです。

 

だからもし、禿げをイジっている人はそのへんを考えたほうがいいですよね。

マジックシリンダーを伏せられてることを自覚して発言するべきなんです。

イジっていいのは、禿げる覚悟のある奴だけだ。