痛いの痛いの飛んでいけ〜とかいう煽り
辛いとき、苦しいとき、踏ん張らなきゃならないとき。
生きていれば、多かれ少なかれそんな場面に出会います。
落ち込んだとき、躓いたとき。
励ましてくれるのは人だけじゃありません。
そう、音楽です。
音楽が苦しくて縮こまった心を開放してくれるキーのひとつでもあるんです。
みなさんにとっての応援曲はなんですか?
そして勘違いしないでください。
好きな曲と応援曲は違うと。
例えばミスをしたり、コーチにモラハラを受けたり、大河出演女優が薬物で捕まったりして落ち込んだとき。
心の安寧を求めて、ある曲のプレーヤの再生ボタンを押す。
これは、真の応援曲ではないんです。
本当の応援曲っていうのは
苦しいときに自然と脳内に流れてくる曲なんです。
先日、難波で遊んで帰るときのことでした。
電車が動き出して数分後、突然腹が暴れだしました。
目的の駅まで約20分。
次の停車は10分後。
でも早く帰りたい。
頭の中でガリレオの如く複雑な計算式を展開し、答えを導き出すまで時間はかかりませんでした。
ふむ、実に腹が痛い。
腹痛の原因が大腸を暴れまわっていることはすぐにわかりました。
これはよくないやつだと。
我慢しきれないタイプのやつだと。
つり革を持つ手に汗が滲み、吐く息も大きくなった頃。
ついに、駅、いやトイレに着きました。
括約筋はすでにシンクロ率400%。
猶予はない。
ホームからトイレのある階段を1段ずつ、一歩ずつ、踏みしめるとき。
脳内に一つの曲が流れてきました。
それは、歌詞を覚えるほど聴き込んだBUMP OF CHICKENでもGLAYでもありませんでした。
「それが大事」大事MANブラザーズバンド
そのとき悟ったんです。
フルで聞いたこともない。
原曲もほぼ知らない。
そんな曲を、本能が脳の溝に針を当てた。
そうか、これが俺の応援曲か…。
俺は気付かないうちに、大事なものを忘れてしまっていたんだ…。
負けないこと
投げ出さないこと
逃げ出さないこと
信じ抜くこと
腸が破れそうなとき
それが一番大事