先生!そこは出口です!
前回の続きですけど、
とりあえず、まあなんかあったら嫌だしなということで健康診断の結果握りしめて近くの病院行ったんですよ。
健康診断以外で病院なんていつぶりだろうかってレベルですよ。
老人が密になって意味のないマスクの付け方して喋る無法地帯でしたけどね。
そこで肩震わせながら背中小さくして順番待ってたんですよ。
永遠に感じられる待ち時間のなか、名前を呼ばれてこの世に帰ってきた足で診察室に入りました。
宣誓が開口一番
「内視鏡検査しましょうか」
内視鏡…検査…?
穴の…穴から…管を…?
入れる…出す穴に…入れる…?
人間のすることじゃねえよ。
いや、まじかと。
掘られるんかと。
三十路を前に辱めを受けてしまうのかと。
ショックもショック、Gショックですよ。
しかも医者って淡々と話すのよな。
ちょっと穴から血が出るよとか。
前日から食事制限かかるよとか。
しかも、ボーッとする薬を使うか使わないかみたいな選択肢を出されたんですよ。
自分が思わぬ問いにポケッとしてると、質問の意図が伝わってないと判断されたんでしょうね。
「自分の腸の中見たいですか?」
いや、最初ので意図は伝わってたしなんだその質問。
別に見たくねえわ。
なにより施術中にそんな余裕ねえわ。
それでなにか動くと思ったんですかね。
そんな人間に思われたんですかね。
当然麻酔アリを選びましたよ。ええ。
なに残念がってんだ?ん?
とりあえずけつの穴に管をぶち込むことになりました。
来週の木曜日がXデーです。
純潔の命日です。
さよなら、ピュアボーイ。
来週が最終回になるかもしれない。