謝罪

この度は、足元の悪い中、当ブログを閲覧いただきまして誠にありがとうございます。

実は今回、皆様に謝罪しなければならないことがありまして、このような場を設けさせていただきました。

先日、身の程をわきまえず、買い物において贅沢をしてしまいましたことをここにお詫び申し上げます。

大変、申し訳ございませんでした。

 

さて、事の発端は爪切りの破損から始まります。

私が物心つく前から家にありました、緑色の爪切りです。

それは十数年、我々家族の爪を切り、守り続けてきてくれました。

その守り神とも言える爪切りをいつもと同じように使っていたときです。

突然、爆発四散しました。

 

寿命が近づいていたのでしょう。

この世に朽ちぬものなどございません。

所詮は爪切りです。

しかし、失って初めて知る哀しみとでもいうのでしょうか。

私の頬には自然と流れるものがありました。

しばらくは哀しみにくれ、喪に服しました。

リグマで眠れない夜もありました。

 

しかし、いつまでも下を向いているわけにはいきません。

それでも爪は伸びてきます。

自分の心が下を向いていては巻爪になってしまいます。

私は新しい守り神を探しに旅立つことを決心しました。

しかし、ここで一つ問題が発生します。

「爪切りって何屋にあるんだ?」

 

私は悩みました。

爪切り屋さんなど聞いたことも見たこともありませんでした。

頭をかかえ、プリングルスも喉を通らない生活が数分間続きました。

気づけば私はヤマダ電機にいました。

 

何に導かれたのか、私は生まれて初めてヤマダ電機に入っていました。

そして自然と地下売り場に足は向かっていました。

本能がなにかを感じ取ったのか、それは目の前にありました。


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匠の技、2000円の爪切りでした。

 

爪切りに2000円。

通常の爪切りの2.5倍の価格です。

こんな贅沢品を購入してしまっていいのか。

私のような身分でこのような高級品を使用していいのか。

私は悩みに悩みましたーーーーー

 

 

その後、謝罪会見は30分ほど続いた。

後の記者の質問で彼はこう答えている。

 

「爪切りを使ったときの心境は?」

「わたしは…爪切りの『匠の技』ってありますよね…… 
あの爪切り…爪切りで切った時ですね 
あの『匠の技』が切ろうとする左手親指の『爪』… 
あれ…初めて切った時…… 
なんていうか……その…下品なんですが…フフ……勃起……しちゃいましてね………」