真の居住地デュエリスト
私はここに住んでるからそこに住んでるお前より強い。
っていう居住地カードバトルが勃発する場面が、学生時代にはよく発生したなっていう思い出がふとよぎりましてね。
特に大学なんかは学校か都市にどれだけ近いかっていう距離でマウントバトルが始まるわけでね。
学校から遠くて都心に行くにも時間がかかるなんていう居住地弱者はもう肩身の狭い思いをするわけですよ。
ことあるごとに「終電大丈夫?」とか「雪積もって大変じゃない?」みたいな煽りをその身に受け続けるキャンパスライフを送るわけですよ。
でもね、そんなマウントとろうとしてくる、しきりに攻撃を仕掛けてくる出身地デュエリストは実はまだまだなんですよ。同じ土俵で戦ってる時点で、所詮はその程度のデュエリストなんです。勝てるわけないんですよね。
下宿民には。
下宿民はいわば、出身地デュエリストの微笑ましい殴り合いを空から見下ろす存在なんです。授業始まる5分前に家を出る。空き時間に家に帰る。なんていうSSRのスペルカードを使えるのは彼らだけなんですよね。
余裕を持ってデュエリストを家に招き入れるその仕草たるや完全に上級国民の振る舞いそのものですよ。
だから居住地で争ってるうちは井の中の蛙なんでね。そこでたまに出身地バトルに変化効かせてくる関取もいますけどね、そんなもの愚の骨頂ですよ。
だって自分で何もしてないからね、それ。
だから、本当に居住地でマウントとりたかったら、自分で稼いで土地と家に課金してデュエルするんです。
そのころには気付くことでしょう。
居住地なんて関係ない。
今、自分が立っているそこがベストプレイスなんだってことに。
みんな真のデュエリストだってことに。
みんな心にクリボーを持ってるってことに。
だから増殖させて自爆させるなんてことやめよう。