ハイ意識ローリターン
この前の休みのことなんですけど。
特に予定もなかったんで、その日の身の振り方考えてたんですよ。
とりあえず、買って1ヶ月したら来いと言われてた自転車の点検のためにアサヒサイクル行ったんですよ。
それが、トリガーだったんですかね。
休みの日にゴロゴロするわけでも、時間を持て余してゲームやレバー叩きに行くわけでもなくてね。
絶対ではないけど、完了を推奨される用事に時間を割くという、比較的当たり前だけど駄目人間にはできないことをやったせいなのか、
突如、意識の高さが身に降り注いできてね。
もういい歳なんだし本の1冊でも読むべきだろうと。
BOOKOFFに行ったわけですよ。
まず中古屋に行くのが普段の意識の低さ。
そして高い意識を身に纏って、ドアをくぐったらまず見えたのが中古のテレビとスマホね。
まあ〜意識が低い。
ハイな意識の出鼻を挫く32型の液晶を横目に向かうのはコミックスコーナーではありません。
なんてったって今の俺、いや私は意識が高いのだと。
欲しているのは活字だろうと。
横文字だろうと。
ただここで問題が発生するわけですよ。
慣れない意識の高さに引っ張られて本屋に来てしまったわけです。
目的の本を探しにきたわけじゃないんです。本を読むことが目的になっているんです。
だから迷子になるわけです。
だってそこら中に本があるから。
とりあえず意識が高そうなビジネス本のあたりに行きました。
そしたらマーケティングやら投資やら、商品開発やら営業技術やら、色々意識高そうなものがあるわけですよ。
いくつか手にとって、前書きと目次をパラパラめくって気付いたんです。
ぜんっぜん興味がない。
プレゼンで緊張しない方法みたいなのは少し興味があって、軽く読みましたけどね。
「他の人は、あなたが思うほどあなたに興味がない」
「完璧にできるよう練習しましょう」
みたいなことを48手くらい書いてあるだけだったからね。
お前、ほんとに読んだ人がこれで緊張しなくなると思うのかと。
言ってることカボチャ畑と同じだからね。
たぶん考え方とかじゃなくて、知識が増えるタイプのほうがあってるんだろうなと。
へ〜、ほ〜、なるほど。ってなれる本がいいんだろうなと。
そういう本を募集してます。
もうだいぶ意識の熱が下がってるけど。
好きな本は「へんないきもの」です。