空気の抜けた岡田准一

「大阪の遊園地といえば?」

という質問を投げかけられたとき、おそらくほとんどの人がUSJと答えるでしょう。

しかし、皆さんは忘れてしまっているんです。

ひらかたパークの存在を。

 

そんな奴はいないと思いますが、知らない人のために一応説明しておくと。

大阪府枚方市にある現存する日本最古の遊園地で

・木造コースターが目玉アトラクションで

・園長が岡田准一

ってところです。

まあ今更説明することもないんですけどね。

みんな一回は行ってると思うんで。

幼少期の予防接種と同じ感じで入園してるはずですからね。

というわけで先日初めて行きました。

 

まあ、全体的に子供向けのアトラクションが多い傾向がありましたね。

少なくともいい歳した輩がデートで行く場所ではなかったですね。

高校の文化祭を思わせる装飾の数々。

山の上に建てられたがゆえの階段の多さ。

待ち時間の概念がないアトラクション。

1番人気は園内にあるマクドナルドでした。

 

ただ、そのへんはどうでもいいんですよ。

とにかく暑かったんで、クーラーを求めて彷徨っているとゲームセンターがあったんで入ったわけです。

するとまずバスケのフリースローゲームが目に入ったんです。

200円で30秒で20回ゴールに入れるとオリジナルグッズが貰えるらしいと。

おもむろに200円入れてスタートボタンを押しました。

少しはいいとこ見せないと。

意気込み充分にスタート音と同地に転がってくるボールを手に取ったわけです。

空気抜けてベッコベコ。

 

体育倉庫の奥に転がっている忘れられたボールを思い出すベコベコさ。

で、そこでこれはただのゲームセンターじゃないなと。

オリジナルグッズを簡単にくれてやるものかという、岡田准一の強い意志を感じたんです。

これは、岡田准一が俺に突きつけた挑戦状だと。

男と男の勝負だと。

負けてやるものかと。

そして、次にあったのがスマートボールのようなもの。

これも200円、合計6つの弾いた球を専用の器具で4球キャッチできれば俺の勝ち。

「負けられねえな。」

そう呟いて、筐体に200円入れるもうんともすんとも言わず。

困惑していると店員が走ってきて球を6つ持ってきました。

まさかの手動。

 

これは虚をつかれた。

ふらふらしていた店員はそれが仕事だったのかと。

いてもいなくても同じ仕事で貰えるお賃金で食べるご飯はうまいか?

うん、おいちい!

 

しかもふつうに難しくて負け。

このままでは駄目だと。

ステータスでほぼ敗けてる岡田准一にこれくらいは勝ちたいと。

最後にあったのがハンドボール大の球を3球投げて6つの積まれた缶を全て倒せば勝ち。

さすがにこれは勝ったと。

逆にこんな簡単でいいんですか?って煽る勢いで200円を筐体に入れました。

すぐに走ってくる店員。

そして手渡される3つのボール。

やっぱりベコベコ。

 

いやもうやる気ねえだろ!

楽しませる気もグッズをくれてやる気もなにも感じねえわ!

せめて空気くらい入れろ!

岡田准一のバカ!メンチ!コンラッドグリーンウェル

ごめん、グリーンウェルは言い過ぎたわ。