ヤマザキ春の盗賊団
皆さん、盛り上がってますか?
ヤマザキ春のパン祭りです。
まあ、楽しみにしてない人なんて数えるほどしかいないと思うんですけどね。
ヤマザキのパンに付いているシールを一定数集めると皿と交換してくれるんです。
しかも、その皿が結構いいやつで、耐久性に優れるうえレンジでも使える優れものってわけです。
で、多くの人がその点数を手に入れるためにヤマザキのパンを買っていくわけです。
でも、そんな中で不届き者が存在するんです。
そう、シールスティールの存在です。
シールスティールとはパンに貼られているシールのみを剥がして盗む賊のことです。
この盗賊がネタ抜きに結構存在するわけですよね。
で、店員も全てのパンにシールが貼られているか確認なんてできるはずがないので、善良なお客さんがシールスティールされているパンを買って帰るわけです。
それで、店舗のほうで交換やら返品やらの面倒が発生するんです。
シールスティールが日本の経済を滞らせているんです。
さらに影響はそれだけではありません。
シールスティールされたパンは売り物にならないわけです。
中身は何の変哲もない、美味しいパンなのにシールを剥がされた程度で売れないんです。
割引すればいいじゃんとか簡単に言う人もいますが、その負担をするのもアホらしい話なので返品します。
このような事態を重く見たヤマザキはある対策を打ち出しました。
シールの予備を店舗に送り込んだのです。
シールスティールというみみっちい犯罪行為に対し、シールを無料で配布するという秘策に打って出たわけです。
これにより、シールスティールされたパンに新たにシールが供給されることにより、その価値を取り戻し、売り物として蘇生することができるわけです。
シールの価値なんてそんなもんです。
さらに、祭りには期間があり、その期間をすぎると点数はゴミクズに変わり交換もできなくなります。
すると、店舗で保管されている皿はどうなるかというとそのまま店舗の人間に渡されます。
というか「余ったら適当に使っちゃってください。」みたいなことをフランクに言われます。
シールスティールが犯罪を犯してまで溜めた点数で得られるその皿は、棚卸しもなしにフランクに配られるわけです。
皿の価値なんてそんなもんです。
寿司ざんまいの社長はソマリアの海賊に漁を教えて海域に平和をもたらしたそうです。